2023/03/07 19:27
生姜と言って皆さんはどんなイメージを持ちますか? 生姜焼き定食!薬味!ジンジャーエール!血行が良くなる!健康食品!…などなど、料理の味付けにはもちろん、健康面でも私たちの生活には欠かせない野菜のひとつとなっていますよね。 実は八代市東陽町では生姜の生産量が高知県に続いて全国第2位で、毎年「しょうが祭り」が行われるほどです。今回は魅力たっぷりな「生姜」について紹介していきます。 香り良し味良し合わせ方自由自在、万能野菜の生姜 八代市東陽地区は平野と山地をつなぐ典型的な中山間地です。 湧水が豊富で、中山間地特有の冷涼な気候の中で栽培されてる生姜は、「香りが良く」「繊維質が少なく」「食味が良い」のが特徴となっています。 まずは香りの良さですが、生の生姜をそのままおろし器でおろしてみてください。それだけで香りが立ち、少し料理に添えるだけで良いアクセントになるでしょう。 続いて繊維質が少ないのもとても魅力的です。どの料理につかっても馴染みが良く舌触りも良い為、邪魔をせずに食材の美味しさを引き立ててくれます。 もちろん生姜メインの料理も良いですね!最近ではジンジャーシロップなどお湯や炭酸で割る飲み物も人気なのでオススメです。 生で食べる?加熱して食べる?効能の違い 生姜は古くから漢方にも使用されたりと体に良いものとして認知されてきました。 ですが、生で食べるか、加熱して食べるかによって効果が異なることをご存知でしたか? 血行促進には生の生姜がオススメです!生の生姜に多く含まれるジンゲロールという成分には、血の巡りをよくし一時的に発汗を促す作用があります。解熱、殺菌効果もあるので風邪の引き始めに効果的です。 一方で生姜を加熱すると、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化します。 ショウガオールには体を芯から温める効果があるので、冷え性や肩こりなどに効果的です。 体を冷やすには生の生姜、体を温めるには加熱した生姜、覚えておいて損はないでしょう! 東陽の生姜の歴史 東陽の生姜の歴史は古く、それは大正末期から始まりましたが、地域全体に新規作物として導入されたのは1931年(昭和6年)になります。 その後、1970年(昭和45年)にお米の生産過剰に伴う、生産調整の為に水田を利用した生姜の栽培が拡大し急増しました。 その後栽培農家の高齢化や、輸入生姜の増加による価格低迷などで減少傾向にありましたが、近年には安心安全思考が強まり国産需要が高まってきました。現在では東陽町の基幹農作物となっています。 生姜で生活に活力を! 生姜は収穫時期は10月下旬から約1ヶ月間と短いですが、適温で貯蔵することで長期保存が出来ます。 千切りにして食感を楽しみ、おろしにして風味を楽しみ、みじん切りにしたり、煮込み料理や炒め料理、ドリンクやスイーツにまでなる万能野菜。 色々な生姜料理を楽しみながら、心も体も温めていきましょう!